お稽古をはじめて、最初の年末。「先生にお歳暮を贈ったほうがいいのかな」と迷うことがあるかもしれません。
お歳暮は、一年お世話になった方へ感謝を伝える贈り物です。ただ、茶道の教室では、教室ごとに考え方があります。この記事では、まず確かめておきたいことと、贈ると決めたときの基本をまとめます。
まず、教室の決まりを確かめる
お歳暮を贈るかどうか、贈るならどの程度にするかは、教室や社中(しゃちゅう)によって考え方が違います。社中とは、同じ先生のもとでお稽古をする人たちの集まりのことです。
一般的なお歳暮の作法だけで決めてしまわず、先輩か先生に聞くのがいちばん確実です。
「はじめての年末なので、お歳暮のことを教えていただけますか」。そう聞くだけで十分です。先生に聞きにくければ、まずは先輩に相談してみてください。
周りに合わせて、急いで品物を用意しなくて大丈夫です。その教室で大切にされている形を知ってから準備すれば、間に合います。
お歳暮を贈る時期
お歳暮は、12月上旬から25日ごろまでに贈るのが一般的とされています。近年は、11月下旬から贈る人も増えています。
京都では、12月13日の「事始め(ことはじめ)」から贈る人もいます。時期の考え方は、地域や家によって違います。
年内に渡せなかったときは、表書き(おもてがき)を変えて贈ります。
| 渡す時期 | 表書き |
|---|---|
| 12月上旬〜下旬 | 御歳暮 |
| 年が明けて、松の内まで(1月7日ごろ。関西では15日までとする地域も) | 御年賀 |
| 松の内が明けてから、立春の前まで | 寒中御伺(寒中御見舞とすることも) |
お稽古の日程と合わせて、いつ渡すかを考えておくと落ち着いて準備できます。
のしと表書き
お歳暮には、**紅白の蝶結びの水引(みずひき)**の、のし紙を掛けます。表書きは「御歳暮」です。通販でも、注文画面でのしと表書きを選べるお店があります。
喪中のときは、少し考え方が変わります。お歳暮はお祝いではなく、日ごろの感謝を伝える品です。そのため、忌明け(四十九日)を過ぎていれば贈ってよいという考え方が一般的とされています。
その場合は、紅白の水引を避けて、のしを付けないか、無地の短冊に表書きをします。相手の気持ちを考えて、喪中のあいだは控えるほうがよい場合もあります。
迷ったときは、ここでも先輩に聞いてみるのが安心です。
和菓子を選ぶときの考え方
和菓子を贈るなら、見た目の美しさと同じくらい、受け取ったあとの扱いやすさを考えます。
- 日持ちするもの:すぐに食べなくてもよいものだと、受け取る方も気が楽です
- 個包装で分けやすいもの:一つずつ取り出せるので、ご家族やお稽古場で分けるときにも便利です
この二つを満たしやすいのが、**日持ちのする焼き菓子や干菓子(ひがし)**です。干菓子は水分の少ない和菓子のこと。主菓子との違いは主菓子と干菓子はどう違う?にまとめました。
注文するときは、日持ちの日数とお届け日を必ず確かめてください。手渡しするなら、お稽古の日から逆算して、余裕のある日に届くようにしておきます。
焼き菓子の詰め合わせ(お歳暮・冬ギフト)
個包装の焼き菓子の詰め合わせは、年末の贈り物に扱いやすい形です。日持ちとのしの種類は、注文画面で確かめてください。
お稽古の日に手渡すとき
お稽古の日に直接お渡しするなら、ここでも教室のやり方を先に確かめておきましょう。
渡すときの言葉は、短くて大丈夫です。
「今年も一年、ご指導いただきありがとうございました」
品物の説明を長くするより、まずお礼を伝えることを大切にしてください。お歳暮は、作法を試される場ではありません。感謝を形にするひとつの機会です。
まとめ
- お歳暮を贈るかどうかは、教室や社中によって違う。まず先輩か先生に聞く
- 時期は12月上旬から25日ごろが一般的。11月下旬から贈る人も増えている。地域による違いもある
- 年を越したら、表書きを「御年賀」「寒中御伺」などに変える
- のしは紅白の蝶結び、表書きは「御歳暮」。喪中は忌明けを過ぎてから、紅白の水引を避けて
- 和菓子は、日持ちするもの・個包装のものが扱いやすい。日持ちとお届け日を確かめる
- 手渡しの言葉は、一年のお礼を短く