茶筅(ちゃせん)は、抹茶を点てるための竹の道具です。一本の竹を細かく割って作られていて、見た目は似ていても、穂の数や竹の種類でいくつかの種類に分かれます。
この記事では、はじめての一本を選ぶときに見るところと、長く使うための手入れをまとめます。
穂の数で選ぶ
茶筅は「八十本立」「百本立」のように、穂の数で呼ばれます。
- 80〜100本くらい:薄茶(うすちゃ)を点てやすく、はじめての一本に向いています
- 穂が多く細いもの:泡がきめ細かく立ちやすく、薄茶向きとされます
- 穂が少なく太いもの(荒穂):濃茶(こいちゃ)を練るのに使われます
どの茶筅をどう使い分けるかは、流派や先生の好みでも変わります。
おうちで抹茶を楽しむなら、まずは80〜100本くらいのものから選ぶと扱いやすいです。
茶筅 八十本立(白竹)
竹の色は流派で好みが分かれる
茶筅には、竹の種類によって色の違うものがあります。流派ごとに、よく使われる竹があります。
| 流派 | よく使われる竹 |
|---|---|
| 裏千家 | 淡竹(はちく)・白竹 |
| 表千家 | 煤竹(すすだけ) |
| 武者小路千家 | 紫竹(しちく)・黒竹 |
お稽古で使う茶筅は、先生が流派に合わせて用意してくれることが多いです。おうちで楽しむ分には、竹の色は好みで選んでかまいません。自分用に買うときも、迷ったら先生に聞いてみましょう。
茶筅 煤竹
使いはじめの準備
新しい茶筅は、穂先をしばらく水につけ、やわらかくしてから使いはじめます。
点てる直前には、ぬるま湯を入れたお茶碗に穂先を浸し、ゆっくり回します。これを茶筅通しといいます。穂がしなやかになり、折れにくくなります。
使ったあとの洗い方・乾かし方
- ぬるま湯の中で振り洗いする。残ったお茶は、穂先を湯の中で軽く振って落とす
- 洗剤やたわしは使わない(竹が傷みます)
- 茶筅たて(くせ直し)に立てて、形を整えながら乾かす
- しっかり乾いてから片づける。濡れたまま箱に入れると、カビの原因になります
茶筅たて(くせ直し)
まとめ
- はじめての一本は、穂の数が80〜100本くらいのもの
- 竹の色は流派で好みが分かれる。おうち用なら好みで選んでよい
- 使う前は茶筅通し、使ったあとはぬるま湯で洗い、くせ直しで乾かす